「胃が気持ち悪いのが続いている。なんでだろう?」
「どうすれば胃の調子を整えられるのだろうか」
胃が気持ち悪いのは、体になんらかの異変が起きていると考えられます。
放っておくと病気になりかねないため、早めに原因を特定し改善しましょう。
胃が気持ち悪い原因と対策
胃が気持ち悪い原因として考えられるのは以下の4つです。
- 食べ過ぎ・飲み過ぎ
- ストレス
- 睡眠不足
- 喫煙
食べ過ぎ・飲み過ぎ
胃が気持ち悪いと感じる人は、食べすぎや暴飲暴食がきっかけとなり胃酸の過剰分泌を招いているケースが多くあります。
胃の容量以上に食べたり飲んだりすると、キャパオーバーになって十分な消化が行われないからです。
暴飲暴食は胃を長く働かせることになるので、消化のリズムが崩れ負担がかかってしまいます。
特に消化酵素を多く消費する食品添加物がたっぷり含まれた食品や、食物酵素の含有量が少ない食べ物を多く食べてしまうと、胃には一層負荷がかかるため、食べるものにも注意が必要です。
また、最近の一部研究では、体内で作られる酵素は無尽蔵ではないと考えられています。
そのため、食べすぎてしまうと、消化酵素が活発に消費され、頭がぼーっとしたりだるさや眠気を感じたりすることもあります。
睡眠不足
睡眠不足も胃が気持ち悪くなる原因の一つです。
寝不足などによって睡眠不足に陥ると、体内のホルモン分泌や自律神経機能に大きな影響を及ぼします。
また、睡眠不足は暴飲暴食につながりかねません。
厚生労働省によると、寝不足(4時間睡眠)をたった二日間続けただけで食欲を抑えるレプチンが減少し、反対に食欲を高めるグレリンが亢進するため、食欲が増大します。
最低でも睡眠時間は6〜7時間確保しましょう。
「なかなか寝付けない」という方は睡眠サプリを試してみるのも選択肢の一つです。
関連記事:
睡眠サポートのサプリメントはおすすめできる?入眠補助と質を高める方法
ストレス
過度なストレスは胃の気持ち悪さを招く可能性があります。
ストレス環境下に置かれると脳から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出され、消化管の運動に影響が出るからです。
また、ストレスはさまざまな疾患の原因になりかねません。
例えば、次のような疾患はストレスが「原因の一つである」とされています。
- 急性胃炎
- 機能性ディスペプシア
- 胃潰瘍など
できる限りストレスを溜め込まず、日頃からポジティブ思考で生きることをおすすめします。
喫煙
喫煙によって胃が気持ち悪くなることもあります。
胃粘膜の血流量は喫煙によって減少し、胃の運動に悪影響を及ぼします。
また、喫煙は胃潰瘍などさまざまな病気の発症や悪化の要因にもなります。
一時的に気持ち悪いと感じるだけでなく、深刻な病気の引き金になる危険性もあるためできれば控えましょう。
胃に負担をかけづらい食品
胃が気持ち悪いと感じる場合、食生活を見直すことが大切です。
胃に負担をかけづらいとされる食品は主に以下のとおりです。
- 大根
- かぶ
- ニンジン
- じゃがいも
- かぼちゃ
- ほうれん草
- 白身魚
日常の食生活はこれらの食品を中心とし、できるだけ牛や豚、鶏などの動物食を抑えるようにしましょう。
動物食を食べすぎると飽和脂肪酸を過剰摂取するリスクが高まります。
ただし、上記の食品を食べる際に、揚げ物にしたり加熱したりすることはおすすめしません。
食品に含まれる酵素が壊れてしまうからです。
特に野菜は、できるだけ生のまま食べることを意識してください。
胃に優しい生活習慣とは?
胃に優しい生活を送るためにも、生活スタイルや食生活を見直すことが大切です。
少しの工夫や意識の仕方によって、健康な胃は作られていくのです。
タバコ/アルコールは控える
食習慣で気を付けるべきなのは、タバコやアルコールを控えることです。
タバコやアルコールは毒素を含むため、それを分解するために肝臓で大量の代謝酵素が使われます。
体内酵素が毎日大量に浪費されると、不必要なところで酵素が消耗し必要なところで使われなくなってしまうため、体に悪影響を及ぼしかねません。
さらに、タバコやアルコールは活性酵素を生み出します。
活性酵素は体内へ入ってきたウイルスや細菌を撃退するための体に備わっている機能ですが、過剰に生産されるとさまざまな病気の原因になるとも考えられています。
実際に厚生労働省でも「がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります」と警鐘を鳴らしているほどです。
タバコやアルコールの摂取は、活性酵素が過剰に増えてしまい細胞を傷付けてしまいます。
そうすると、増えすぎた活性酵素を抑えるために、さらに抗酸化作用をもつ酵素が使われて、大量の体内酵素が無駄遣いされてしまいます。
タバコやアルコールの摂取は、毒素の分解と抗酸化という二重の問題を引き起こしますので、見直す必要があります。
寝るときは胃を空にする
食事の時間が不規則で寝る直前に夕食を摂る人は、胃や消化にかかわる器官へ負担がかかっている可能性が考えられます。
就寝中は体や脳はもちろん、消化器官も休息を取る時間です。
しかし、食べてすぐに寝てしまうと、消化器官に食物が留まったままになるため、胃や腸は休みなく働き続けることになります。
消化のために酵素が使われているせいで、本来働くべきだった代謝酵素が十分に活躍できず、疲労物質の代謝や細胞の修復などが行われません。
そのため、寝ても疲れがなかなか取れなかったり、体のだるさを感じたりと、日常生活にも影響を及ぼしてしまいます。
さらに、腸の中に食物が長く停滞すると、腸内環境の悪化にもつながりかねません。寝る前にどうしても何か食べたいと感じたときには、消化が良いフルーツがおすすめです。
規則正しい生活をする
規則正しい生活をするのも胃に負担をかけない方法として非常に大切です。
生活リズムが崩れてしまうと、自律神経に悪影響を及ぼしかねません。
また、規則正しい生活は体内酵素の浪費を防ぐというメリットもあります。
以下の生活習慣を心がけましょう。
- できれば決まった時間に起床、就寝し、食事を摂る
- 毎日20〜30分程度の昼寝を心がける
- 適度な運動をする
積極的に取り組むことで酵素の発生を抑えるとともに自律神経が整い、胃や体、心の調子が改善されるでしょう。
関連記事:
規則正しい生活とは?健康な生活のコツは潜在酵素にあった
まとめ
胃の調子が悪い原因は、主に暴飲暴食やストレス、睡眠不足、喫煙などが考えられます。
調子を取り戻すためにはこれらを抑制し、生の野菜や果物、穀物ならば未精製のもの(必ず火を通しましょう)を選んで摂取しましょう。
そうすることで酵素が活発になり、胃や腸の調子が改善されます。
長い目で体の健康を考えるのなら、食物酵素を摂取できる食事を心がけ、体内酵素を浪費しない生活を送ることが大切です。
【参考文献・参考URL】
新谷弘実(2005)「病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷酵素(2020)「酵素LIFEのすすめ」
厚生労働省 e-ヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係