サプリメントは健康のために必要?
サプリメントは、普段の食事では不足する栄養素を補うための食品です。
サプリメントで足りない分の栄養は補えても、それ以上の効果は期待出来ません。
たくさん摂ったからといって良いものではありません。特に気を付けなければいけないのは、脂溶性ビタミンの過量摂取です。
水溶性ビタミンは、摂り過ぎても尿と一緒に排出されますが、脂溶性ビタミンは限界までからだに蓄積されてしまいます。
サプリメントを使用するときは、一日に必要な摂取量を超えないように注意しましょう。良い食事と組み合わせることがベストです。
食事で補いきれない栄養素を摂取する
現代の日本の野菜は、ビタミンやミネラルの含有量が大幅に減少しています。
そのため、食事で不足する酵素や補酵素をサプリメントで補うことが必要不可欠です。健康的でバランスの良い食事を日々心がけましょう。
メインである栄養素は食事から摂取し、あくまでもサプリメントは食事で不足した部分を補うものだという認識でいましょう。
食事とセットでサプリメントを服用する
良い食事から、十分な量の栄養素を摂り、健康維持に心がけた食生活を見直します。
その上で、食事で不足している栄養素の補給や強化のために用います。
サプリメントを複数服用する場合は、同じ成分が過剰摂取にならないように含有量に注意しましょう。
サプリメントと上手に付き合うためには、毎日の食生活や生活習慣も一緒に整えていくことが大切です。
基本は良い食事をすることが重要
理想的な食事とは、できるだけ無農薬、有機栽培の植物食が全体の85~90%、動物食が10~15%程度という割合です。
タンパク質の一日の必要量は、体重1kgあたり、約1gです。しかし、実際にはほとんどの人がそれよりもかなり多い量を摂っています。
しかも、その多くは肉や魚といった動物食でタンパク質を摂取しています。タンパク質の過剰摂取は胃腸にも悪影響を及ぼすため、できるだけ植物食の摂取が理想です。
・全体として穀物(雑穀、豆類含む)を40~50%、野菜やフルーツを35~40%、動物食を10~15%にする。
・穀物は、精製していないものを選ぶ。
・動物食は、できるだけ人間より体温の低い魚を食べる。
・精製していないフレッシュなものを、できるだけ自然のかたちのまま食べる。
・牛乳、乳製品はできるだけ摂らないこと。
・マーガリンや揚げ物は避けること。
・よく噛んで、小食を心がけること。
酵素がたっぷりと含まれた食材がおすすめ
食べ物を選ぶときには、酵素が多く含まれているものを選びましょう。
酵素がたくさん含まれている食材とは、加熱処理していない食べ物です。
野菜でも、果物でも、新鮮なものがおすすめです。食材は、無農薬、有機栽培、無添加、新鮮(酸化していない)なものを選び、酵素がたくさん含まれている自然に近い状態で食べることが大切です。
食べ物に含まれる酵素の量を正確に測ることは困難です。
しかし、わたしたちのからだの酵素の量に個人差があるように、食べ物も育った環境や鮮度によって酵素の含有量は異なります。
できるだけナチュラルな環境で育った食べ物のほうが、酵素が多く含まれています。
また、生のものを食べることで熱に弱い水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンH)も摂れます。
さらに、加熱に弱い酵素も摂取できます。
食べ物を50~70回くらいよく噛むと、唾液と混ざり、分解されて栄養も吸収もされやすくなります。
何もかも、生で食べることは出来ませんが、それが食べ物の命を最大限に活かす食べ方なのです。
自然の状態に近い新鮮な食品を選ぶ
良い食べ物の条件は、ナチュラルでフレッシュなものです。
食物に含まれる酵素は、その生体の生命活動の停止とともに減少してしまいます。
どんなに酵素が豊富な食べ物でも、時間が経てば減ってしまいます。ナチュラルでフレッシュなものほど、酵素はたくさん含まれています。
食べ物を選ぶ際は
・酵素を消耗しないか
・酵素の働きを助けるか
を踏まえて選びましょう。
例えば、刺身と焼き魚であれば、刺身を選択しましょう。
また、煮物の野菜か生野菜であれば、生野菜を選ぶようにしましょう。
良い水の摂取をする
人間のからだは、約70%が水分でできています。
そんな人間にとって、良い水は血液やリンパの流れを良くし、新陳代謝を助けてくれます。
良い水とは、「還元力の強い水」です。
還元力の強い水とは、酸化したものを元に戻す力の強いものです。自然の湧き水や、ナチュラルミネラルウォーターも良い水ですね。
しかし、水の還元力は、時間が経つと低下してしまうので鮮度が大切。わたしたちのからだの細胞は、常に新鮮で良い水を必要と言われています。
良い水と、その飲み方も健康には欠かせません。新鮮な水を飲むことにより、老廃物や毒素を素早く体外に排泄され、体内酵素や腸内細菌の活性化が促されます。
一日に必要な水の量は、だいたい1.5リットルです。30~40cc×体重(kg)です。
飲むタイミングは、朝起きた時、昼食、夕食の1時間前に必要量の3分の1ずつ飲みましょう。
食事の直前直後は、消化・吸収を妨げることがあります。また、就寝直前や夜中は逆流の危険性があるため避けましょう。
食生活の改善とサプリメントの両立が大切
いつまでも健康的な人は、酵素が豊富な食品をたくさん摂っています。
一方で、体調を崩しやすい人は、酵素が豊富な食品をあまり食べず、さらに酵素を消耗するような習慣をもっている場合が多いです。
ストレスの多い現代は、食生活の乱れや栄養バランスの偏りのみならず、運動不足や睡眠不足、喫煙、アルコール摂取などが加わり、酵素や栄養素を消耗してしまいがちです。
食生活や生活習慣を改善し、バランス良く必要な栄養素を食事から摂取するように見直すことが大切です。
しかし、日々の生活から消費しがちな栄養素や、食事では不足しがちな栄養素はサプリメントを活用することで補い、生活や健康の質を上げれば自ずと良い影響が出てきます。
まずは食事の内容から見直す
バランスがよく、偏りのない食生活が基本です。
サプリメントは、食事の代わりにはなりません。
サプリメントだけに頼らず、食事の内容も見直しましょう。現代はストレス社会であり、多忙で食生活も乱れがちです。
バランスの崩れや、栄養不足が気になるときは、その時期の旬の食材を積極的に摂るようにしましょう。
旬の食材には、旬ではない時期に比べて栄養が豊富に含まれていると言われています。
また、野菜を選ぶときは、できるだけ太陽をいっぱいあびて育ったものを選びましょう。
食事の内容も、工場でつくられる化学調味料や食品添加物、精製塩、砂糖などを使った加工食品の摂取は極力避け、穀物・野菜・きのこ・海藻・フルーツなどの植物食が85~90%になるように整えてください。
まとめ
良い食事と、サプリメントは組み合わせることがよいです。
食事で摂取できなかった部分を補うために、サプリメントは重要な役割を果たしています。
酵素がたくさん含まれた、フレッシュでナチュラルな食品を選ぶことをこころがけ、良い食事をしましょう。
自分の食事の栄養バランスに合わせて、足りない栄養素をサプリメントで補いましょう。
【出典】
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
シンヤビオジマ