体調不良が続いてしまう原因・理由とは?
これといった原因がないのに体調不良が続くこと、ありませんか。なんとなく元気が出ない、疲れが取れない、意欲がわかない、など、理由のはっきりしない体調不良が続くと、困ってしまいますよね。
そんな体調不良の謎に迫っていきましょう。
ミネラル不足
ミネラルにはどんなものがあるでしょうか。
具体的には、ナトリウム、マグネシウム、リン、カルシウムなどが挙げられます。これらは、体に含まれる割合としては、どれもわずかです。
しかし、この微量な成分が不足すると、体内の酵素の働きが低下し、生命活動に支障をきたしてしまいます。
体調不良が続くようなとき、実はミネラル不足が深く関わっているのです。
ビタミン不足
ビタミンも、ミネラルと同じような役割を担っています。
それは、酵素の働きを助け、生命活動を調整するという役割です。
ビタミンA、B群、C、D、Eなど、現在20種類以上が知られており、それぞれに特有の働きがあります。
その働きは、「抗酸化作用」と呼ばれるもので、体内の酸化(サビ)を防ぎます。体内のサビが増えると、細胞の働きが鈍り、免疫力が低下してしまいます。
つまり、ビタミンが不足すると免疫力が低下し、体調不良が続く原因となってしまうのです。
体調不良を改善するためにどうしたいいの?
体調不良が続く原因には、酵素の働きを助けるミネラルとビタミンの不足が大きくかかわっていることがわかりました。では、具体的にどうすれば、体調不良が改善し、元気に過ごすことができるのでしょうか。
ミネラルとビタミンの補給の方法について、詳しくみていきましょう。
植物性食品からミネラル・ビタミンを補う
体内で必要とされている量に応じて、主要ミネラルと微量ミネラルに分類され、どれも生命活動の調整役をつとめています。
微量でもそれぞれ必要な役割があり、体内で働いているのです。
ですから、特定のミネラルだけでなく、どのミネラルも全て重要となります。
ミネラルは体内で生成できないため、食べ物からしか補給できません。バランスよくミネラルを摂ることができ、体に負担がかからないおすすめの食材は、野菜や果物などの植物性食品です。
また、化学精製していない天然の塩も有効です。
ビタミンも同様に、植物性食品から補いましょう。
体内のサビは、日常のストレス、パソコンやスマートフォンから放射される電磁波、喫煙などによって発生します。
通常は酵素の働きなどで無害化されるのですが、外部からの刺激が日常化すると、酵素の働きだけでは十分に対処しきれなくなってしまうことがあります。
日々の疲労した体を癒し、活力をもたらすためには、体にたまったサビを取る抗酸化成分であるビタミンの積極的な補給を心がける必要があります。
ファイトケミカルを併せて摂るのがおすすめ
ファイトケミカルは、ビタミン同様、抗酸化作用で知られている成分です。カテキンやイソフラボン、アントシアニンなどの言葉を耳にしたことがあると思います。これらはいずれも、ファイトケミカルの一つであるポリフェノールの仲間です。
ファイトケミカルは、植物特有の成分です。植物の香りや苦み、色素などのもとになっている成分で、1万種類以上存在するといわれています。
ファイトケミカルを摂取するということは、植物の生命力を、体内に取り入れるということなのです。
栄養学的な面から言うと、ファイトケミカルは、酵素の調整役であるミネラルやビタミンのさらに補佐役といった存在として捉えることができます。ファイトケミカルを併せて摂ることで、ビタミンを補助します。
酵素を活性させる方法
ビタミンやミネラルの不足を解消することで、酵素の働きを助け、免疫力が上がることがわかりました。体調不良を改善する鍵は酵素といえそうです。
そんな酵素の働きをより活性化させる方法はないのでしょうか。その方法について、詳しく解説していきます。
睡眠を十分に摂る
睡眠は、体内酵素を活性化させ、免疫機能を向上させます。
睡眠不足は、免疫機能や代謝機能など、生命維持機能を低下させることに加え、循環器系にも負担をかけます。
昼寝は、体内酵素の消耗を抑え、回復に役立つとてもよい習慣です。
起きて活動しているということは、それだけ体内酵素を消耗していることになります。
疲れや眠気を感じたら、目を閉じて、楽な体制で休むことを心がけましょう。5分でも休むと、体内酵素が生成され、体のリカバリーがとても早く済みますよ。
「適度」な運動
全身を動かすことによって基礎代謝、免疫力、抵抗力、気力などが高まり体内酵素を活性化させることができます。
1日3〜4キロ程度のウォーキングや水泳、ゴルフ、筋肉のストレッチなど、体力に合ったものを週に4〜5回くらい行いましょう。
太極拳やヨガのような、呼吸法を取り入れた運動を定期的に続けるのもよいでしょう。
しかし、あくまでも「適度」な運動にしましょう。運動のし過ぎは体内の活性酸素を増加させるため細胞の老化につながり、かえって体調が不安定になってしまいます。
腹式呼吸
腹式呼吸は乱れやすい自律神経のバランスを整え、免疫力の向上に役立ちます。
また肺に新鮮な空気が入ってくると、新陳代謝が活発になり、血液の流れがよくなります。
さらに、呼吸の際に肺が上下することで、肺と腸との境界にある横隔膜が刺激され、腸の働きも活性化します。
腹式呼吸のやり方
深い呼吸を意識して、体の毒素を外に出すような気持ちで息を吐き、そのあとゆっくりと空気を吸い込むようにします。吐くときにお腹をへこませ、吸うときにお腹をふくらませる要領で、腹式呼吸を行います。
腹式呼吸を続けることで、徐々にリラックス効果も得られるようになってきます。
できるだけ空気の綺麗な場所で、1時間に4〜5回程度、日に何回か腹式呼吸を行う習慣をつけるといいでしょう。
ポジティブシンキングを心がけましょう
ポジティブな思考と幸福感は、免疫力を高め、ホルモン分泌や自律神経の働きを整えて、病気を予防します。
人は幸せを感じていると、免疫機能が活性化します。免疫力を高めるのは体内酵素ですから、幸せを感じている人は、体内の酵素が活性化しているということもできます。
また、幸せを感じているときは、ストレスが軽減されます。
ストレスが減ると活性酸素の発生が抑えられるので、腸内環境がよくなっていきます。腸内環境がよくなると、そのよい状態が脳に伝達され、幸せを再び実感することになります。
つまり、ひとつ幸せを感じたことがきっかけで、幸福の実感→ストレスの軽減→活性酸素の抑制→腸内環境の良化→脳への伝達→幸福の実感という、幸せのサイクルが回り始めるのです。
まずは、万病のもとと言われるストレスを解消するためにも、普段からポジティブな思考で生きることを心がけてみましょう。
まとめ
長引く体調不良を改善する方法について、解説してきました。食事からミネラルとビタミンを補給して、体内酵素の働きを活性化させることが、免疫力にもよい影響を与えると考えらえます。
また、睡眠や運動、腹式呼吸、ポジティブシンキングでも酵素は活性化することがわかりました。
できそうなことから少しずつ取り入れて、長く続く体調不良と決別しましょう。
※本記事は商品の効果効能を提唱するものではございません。
【出典】
新谷弘実(2011)「誰でもスグできる! 自然免疫力をぐんぐん高める 200%の基本ワザ!!!」日東書院