不規則な生活習慣を送っている人は生活習慣病にかかりやすく、その習慣を続けていると重大な病気にかかってしまいます。
今回は、生活習慣病についての基礎知識と、生活習慣病の予防策、病気になりにくい人の特徴について解説します。
生活習慣病とは?
ですが、生活習慣病は食生活や生活習慣を改善することで防ぐことができます。
普段から健康的な生活を心がけるようにしましょう。
生活習慣病が日常的な病気となったのは、日本人の食生活の変化が大きく関係しています。
日本人の食生活は食の欧米化の影響で摂取エネルギーが過剰になっているにも関わらず、運動不足のため消費エネルギーが少ない状況です。
その結果、それが肥満を招き、生活習慣病のリスクを高めています。
食生活が原因の生活習慣病には、肥満の他に糖尿病、高脂血圧、大腸がん、歯周病などがあります。
生活習慣病は合併しやすく、1つの病気が軽度だったとしても、いくつもの病気を発症すると命に関わります。栄養バランスを考えた健康的な食生活を送ることが生活習慣病の予防につながります。
生活習慣の見直しで充分防ぐことができる
生活習慣病は食生活とともに生活習慣を見直すことで防ぐことができます。
例えば過度な飲酒や喫煙などの不健康な生活を続けていると、体はどんどん弱っていき、生活習慣病にかかりやすくなっていきます。
飲酒も生活習慣病に大きく関係しているため、吸う本数や飲む量を考えることが大切です。
生活習慣を見直すポイント
ここからは、生活習慣病を予防するポイントを7つ紹介します。
生活習慣の基本は、自然の摂理に則した規則正しい生活です。
基本的なことではありますが、守れていない人が多いのが現実です。
自然のリズムに合わせた規則正しい生活が大切
人間の遺伝子には昔から受け継げられてきた自然のリズムが刻み込まれています。自然のリズムとは、太陽が昇ったら起き、沈んだら眠るという習慣です。
早寝早起きを心掛け、自然のリズムに逆らわない規則正しい生活を心がけましょう。
明るくなったら起きる
朝は太陽の光で起きるようにしましょう。地球の1日は24時間ですが、体内時計の時間は25時間と言われています。
つまり、光を浴びない生活をしていると、体内時計と自然の時間はどんどんずれていきます。
ですが、朝に太陽光を全身に浴びることで、体内時計のズレをリセットすることができます。
毎日光を浴びる時刻を一定に保つようにすると、体に習慣が身につき、規則正しい生活を送れるようになります。
3食きちんと食べる
朝食を抜く人が多くいますが、食事は朝、昼、夜としっかり3食きちんと食べましょう。
3食摂る習慣がないと、1回あたりの食事量が増えるため、肥満になりやすく生活習慣病にもかかりやすくなります。
ただし、食べ過ぎると消化に酵素が多く使われ、眠くなってしまうため、朝ごはんなどは消化に負担のかからないメニューをお勧めします。
また、脳へのエネルギーも不足するため、日中のパフォーマンスも落ちてしまいます。
日が落ちたら寝る
夜ふかしぜず毎日決まった時間に寝るようにしましょう。
夜ふかしすると、睡眠不足になりやすく疲れがどんどん溜まっていきます。
睡眠に最適な時間は22時〜2時と言われています。
この時間はゴールデンタイムと呼ばれ、この時間に睡眠を取るとホルモンの分泌量が高まり、疲労が回復しやすくなると言われています。
適度な運動
適度な運動は、生活習慣病予防につながります。
運動には肥満防止だけではなく気分転換やストレス軽減など体に嬉しい効果がたくさんあります。
汗を少しかく程度の運動を毎日行うように心掛けましょう。
なお、運動のしすぎは体内に活性酸素を発生させてしまい酵素を消費してしまいますので、疲労感を感じない程度の強度で運動を行うよう心掛けましょう。
なお、可能なら毎日2〜3キロ歩くのが理想ですが、ストレッチをしたり毎日の家事などでも十分だといえます。
よい水を飲む
人間の体の約70%は水分でできています。
水を飲むことで、体内の毒素の排出がスムーズに行われ、体内酵素や腸内細菌が活性化します。
また、血液中のコレステロール値や中性脂肪を減らす効果もあります。そのため、水はこまめに飲むようにしましょう。
なお、コーヒーや緑茶などカフェインの多いものばかりを飲んでいると、カフェインの利尿作用により体はかえって脱水してしまいます。水分補給の際には「水」を取るようにしましょう。
また、水道水には塩素が含まれていますので、浄水器でろ過された水や、アルカリイオン水、水素水などの体によい水を飲むようにしましょう。
適度な休息・睡眠
質のいい睡眠を取るためには、副交感神経を優位にする必要があります。
寝る直前までお酒を飲んだり携帯をいじったりするのも良くありません。
睡眠に対する意識を変え、悪習慣を断つ努力をしましょう。
胃相・腸相がきれいな人は病気になりにくい
胃相・腸相とは?
人の顔に人相があるように、胃腸にも胃相・腸相があります。
新谷弘実医学博士によると、胃相・腸相は健康状態を表し、胃相・腸相が悪い人は体のどこかにトラブルを抱えているとのことです。
反対に、胃相・腸相がきれいな人は、健康だといえます。
胃腸を健康に保つことが予防策のひとつ
人間の体は病気にならないよう何重もの免疫システムによって守られています。その免疫力が低下したときに、人は病気にかかりやすくなります。
胃腸は食べ物を摂るたびに何億個もの細菌と戦っているため、免疫機能の最前線であると言えます。
つまり生活習慣を整えて胃腸をきれいに保つことが、免疫力の低下を抑え病気の予防につながるのです。
まとめ
今回は、生活習慣病と病気にならない正しい生活習慣のポイントについて紹介しました。まずは自分にできることから1つ1つ改善していくようにしましょう。
【出典】
新谷弘実(2008)「図解 病気にならない生き方」サンマーク出版
新谷弘実(2008)「胃腸は語る」弘文堂