肌のしわやたるみが気になっている方は、ヒアルロン酸に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。“プチ整形”のひとつとして「ヒアルロン酸注射」なども高い人気を誇りますが、ヒアルロン酸は食べ物から摂取できるのでしょうか。
この記事では「ヒアルロン酸がどんな成分なのかを詳しく知りたい」「ヒアルロン酸を摂れる食品が何か気になっている」という人に向けて、ヒアルロン酸の特徴について解説します。
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、コラーゲンやエラスチンに並ぶ三大美容成分のひとつです。高い保湿力をもつネバネバとした物質で、ヒアルロン酸を体内に取り込めば肌のハリやツヤが際立つため、女性を中心に高い人気を誇っています。
ヒアルロン酸は主に皮膚や眼球、軟骨に多く含まれており、細胞組織をつなぎ合わせる、細胞内の水分を保つ、関節の潤滑剤として働くなどの役割を果たしている点が特徴です。
加齢と共にヒアルロン酸は減少する
体内のヒアルロン酸の濃度は、年齢を重ねていくごとに減少していきます。30代から徐々に減っていき、40代になると生まれた時の50%まで減少します。そして60代になると、25%まで減少します。
減少したヒアルロン酸は、主にサプリメントなどで補うことができます。肌のみずみずしさを保ちたい人は、外部からヒアルロン酸を取り込むための工夫が必要です。 加齢によるしわやほうれい線などが気になる人は検討してみてはいかがでしょうか。
食品から摂取することは難しい
食品にも含まれているヒアルロン酸ですが、実のところ充分な量の摂取は難しい現状があります。食品から摂取するヒアルロン酸は分子の大きさが大きいため、体内で吸収することは難しいと言われているためです。よって現在では、後述の通りサプリメントからの摂取がもっとも効率がよいと言われています。
ヒアルロン酸の効果
ヒアルロン酸は美容面だけではなく、体の調子を整える上でも大きな役割を果たします。ここからは、ヒアルロン酸が持つ効果を3つ解説します。
肌を美しく保つ
ヒアルロン酸が持つ効果の一つは、肌を美しく保つことです。ヒアルロン酸は、皮膚の中間層に含まれている成分であり、肌を支えるコラーゲンの網目構造の間を埋める役割を担います。
これにより、体内の細胞をみずみずしく潤し、ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどの栄養素を細胞の奥まで浸透させ、肌を滑らかに整えているのです。
関節の動きをなめらかにする
関節の動きをなめらかにする効果を持っている点も、ヒアルロン酸の特徴です。足や腕など各所の関節は、軟骨や骨・関節液などによって作られています。ヒアルロン酸はこのうちの軟骨に含まれており、関節と関節のあいだをなめらかにつなぐ役割を果たしているのです。
ヒアルロン酸があることで関節がスムーズに動くため、軟骨がすり減るのを遅くする効果もあります。ヒアルロン酸が減少することでクッション的な役割が失われ、関節痛を引き起こす可能性が生まれる点には注意が必要です。
目の潤いを保つ効果
ヒアルロン酸は、目の潤いを保つ効果も持っています。目は常に外気にさらされているため、人によってはドライアイになりやすい部位です。そのため多くの水分を必要とし、保水が欠かせません。
目の組織である「水晶体」と「網膜」の間にある「硝子体」は、ほとんど水分によって構成されていますが、この部位に大切なのがヒアルロン酸でもあります。硝子体の水分をつなぎとめ、網膜を守るクッション的な役割を果たしているため、目にとっても重要な成分と言えるでしょう。
ヒアルロン酸を効率的に摂取する方法
ヒアルロン酸は代謝が早いことでも有名な成分であり、おおよそ半日から一日半ほどで体から失われていきます。そのため、こまめにサプリメントなどでヒアルロン酸やビタミンB2など合成に必要な成分を補給するように心がけましょう。
また、食品に含まれるヒアルロン酸は分子が大きく、体内での吸収が難しいですが、サプリメントに配合されているヒアルロン酸は吸収されやすいように、あらかじめ分子量を小さくしたヒアルロン酸が使われています。分子量が小さいサプリメントは、そのまま吸収されるため、非常に有効です。
まとめ
この記事では、ヒアルロン酸の特徴や含まれている食品などについて解説しました。食品から多く摂ることが難しい成分ではありますが、意識して摂取することで全体量の底上げに繋がります。コラーゲンやエラスチンなどと合わせて、美容に大きな効果を持つヒアルロン酸。サプリメントや注射も組み合わせながら、ぜひあなたに合った摂り方を見つけてみてはいかがでしょうか。
