年齢を重ねるにつれて身体は疲れやすくなってきます。
特に40代・50代になると日頃の疲労がなかなか取れていきません。現代では40代の8割が慢性的な疲れを感じているそうです。
本記事では40代・50代が抱えている疲労の原因と対策について詳しく解説していきます。
なかなか取れない疲労に悩んでいる人は参考にして下さい。
疲れやすい原因・理由とは?
年齢を重ねるに連れて、身体が疲れやすくなるのには様々な原因が考えられます。
加齢による体力低下はもちろんありますが、普段の生活習慣や食事が主な原因であることが多いです。
また自律神経の乱れや酵素不足でも身体は不調になり、疲れやすくなってしまいます。
それぞれ詳しく解説していきます。
自律神経の乱れ
年齢を重ねていくと、ホルモンの分泌量が減少し、自律神経が乱れ、慢性的な疲れやだるさを感じやすくなります。
自律神経の乱れは臓器にも悪影響を与えてしまい、下痢や便秘にもなりやすくなります。
さらに症状が悪化すると、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、頭痛、肩こり、めまい、不眠など身体に様々な異常をきたすこともあります。
酵素不足によるもの
酵素は人が生きて行く上で、必要不可欠なものです。
年齢とともに酵素は減少していくため、年を重ねていくに連れて酵素不足になり、代謝が落ちることでどんどん疲れやすい身体になってしまいます。
酵素不足が悪化すると、消化や吸収がうまくいかずに栄養不足になってしまい、栄養失調などの病気を発症する恐れがあります。
食事の乱れ
食生活が乱れると、栄養バランスも乱れて身体はどんどん疲労をためてしまいます。
よくあるパターンは、「朝食を食べない」、「ご飯やパンなど炭水化物をたくさん摂取」、「甘いものをたくさん摂取」などです。
このような食生活は、血糖値を急上昇させます。
血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌され血糖値を急降下させます。
これを繰り返すしていくと身体は疲れを感じていきます。
生活習慣の問題
不規則な生活を続けていると、疲労感や倦怠感を促します。
ストレスなどからくる過度なタバコや飲酒は、身体に負担がかかり疲れを感じる要因になります。
また、不規則な生活習慣を続けると、生活習慣病などにもかかりやすくなってしまいます。
睡眠不足
睡眠不足は疲れだけでなく、注意力低下、集中困難、イライラなど起きているときに様々な問題を引き起こします。
寝る時間がバラバラで睡眠のリズムが崩れていると、成長ホルモンの分泌がうまくいきません。
そのため寝つきが悪くなったり、浅い睡眠になってしまい身体の疲労は回復しにくくなります。
疲労の原因が酵素不足・消費と言われている理由は?
酵素は身体の消化・吸収・排泄などあらゆる生命活動をサポートしています。
酵素には体内で作られる潜在酵素と食物酵素があります。
さらに潜在酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2つに分けられ、これらの酵素は人生の内で作られる量が決まっています。
しかし現代人の体内では、酵素はうまく働いていないことが多いです。
酵素による身体の変化の原因についてそれぞれ解説します。
年齢とともに体内酵素量が低下するため
もともと酵素は人間の体内に存在しています。
生まれた時から酵素の生成を始めて、大きくなるにつれて体内酵素量は増えていきます。
しかし、体内酵素量は20代がピークと言われ、加齢とともに体内酵素量は減少していきます。
40代以降はピーク時の50%まで落ちると言われています。
乱れた生活習慣により活性酸素が増え体内の酵素を大量消費
他の物質を酸化させる力が非常に強い酵素を活性酸素と言います。生活習慣が乱れていると、体内の活性酸素が増加して、体内の酵素を消費してしまいます。
そして活性酸素は増えすぎると正常な細胞や遺伝子も攻撃(酸化)してしまいます。
また、活性酸素を作る原因にフリーラジカルがあります。
フリーラジカルは酸化した食物をを体内に入れたり、お酒やタバコなど様々な要因で発生します。
フリーラジカルは細胞内の遺伝子を壊し、病気の原因を作ったり健康に様々な被害をもたらします。
酵素不足に陥り疲労を感じる
酵素不足に陥ると人は疲労を感じます。
また、酵素不足は他にも新陳代謝の低下、免疫力の低下、肌荒れなどの体調不良を起こします。
酵素不足にならないために、食べ物から酵素を摂取したり、規則正しい生活で体内酵素を消耗させないようにしなければなりません。
疲れにくい健康な身体を手に入れる為には?
では、疲れにい身体を手に入れるための方法を具体的に解説します。
規則正しい生活習慣を心がけましょう
規則正しい生活習慣は心身や健康によい影響を与えます。
朝は毎日決まった時間に起きて朝日を浴びるようにしましょう。
朝日を浴びると体内時計がリセットされて、生活リズムが安定します。昼は適度に運動するのが理想です。
昼は会社にいる人は、昼休憩の間に階段を上り下りしたり周りを散歩したりするのがよいでしょう。そして夕食は寝る3時間前に摂取しましょう。
夕食後すぐに就寝してしまうと、消化にエネルギーを使ってしまい睡眠の質が下がってしまいます。
そしてお風呂は寝る90分前までに入りましょう。
お風呂に入った後、体温が下がったころが一番眠りに入りやすいと言われています。このような生活リズムを継続させることで規則正しい生活習慣が身についてきます。
充分な睡眠をとる
睡眠は最低でも6~7時間は確保しましょう。そしてできるだけ毎日同じ時間に就寝することを心がけましょう。
就寝時間が毎日異なると睡眠のリズムを乱し、脳が混乱してしまいます。
また、風呂上がりにストレッチや癒しの音楽を聞いて、副交換感神経を優位にするなどをして睡眠の質をあげる工夫もしましょう。
寝る前のスマホは睡眠の質を下げてしまいますので注意しましょう。
食事の内容も非常に大切
食事は野菜中心でバランスよく摂取しましょう。
慢性疲労を改善するためには、
- タンパク質(大豆、魚)
- ビタミンB1(玄米、舞茸)
- ビタミンD(きくらげ)
- カルシウム(ひじき、小魚)
- アスパラギン酸(もやし、アスパラガス)
- 亜鉛(レバー、牡蠣)
などを積極的に摂取しましょう。
精神的に疲れているときは、
- マグネシウム(ほうれん草、ごま)
- パントテン酸(なめこ、アボガド)
- ビタミンC(ブロッコリー、レモン)
- トリプトファン(アーモンド、バナナ)
などを摂取するようにしましょう。
酵素の消費量を抑え健康な身体を目指しましょう!
活性酸素やフリーラジカルを抑えることができれば、健康的な身体を手に入れることができます。
そのためには、タバコの量を減らしたり、お酒を飲みすぎないように注意したり、食生活に気をつけなければなりません。
年齢による酵素の減少は防ぐことができません。
そのため、できるだけ酵素の消費量を抑える努力をしてみましょう。
まとめ
40代・50代抱える慢性的な疲労は食事や生活習慣でも改善できます。
また、普段の生活には活性酸素やフリーラジカルを抑える意識を保つことが大切です。
これらのことを改善していけば40代・50代になっても健康な身体を維持することができるでしょう。
【出典】
新谷弘実(2005)「病気にならない生き方」サンマーク出版